認知症のお客様と京都の伏見稲荷に行ってきました。
エスコートヘルパーに対しても人見知りをするお客様。それを解消するために、何度かお客様のご自宅を訪れました。最初は10分、2回目20分、3回目は30分と、徐々に私の声や雰囲気に慣れて頂きました。
その結果、旅行の当日は、
「あ!いつもの兄ちゃん!!」
といった感じで旅をスタートさせる事ができ、スムーズに伏見稲荷に到着。以前先立たれたご主人との想い出話に花を咲かせていました。
10m以上歩くことも困難なお客様が、私がお客様のご自宅を離れる時には玄関先まで出てきてくださり、バックミラーから消えるまで、ずっと手を振ってくださっていました。
一歩だけ、お客様の心に入れたような気がする旅となりました。