要支援1のお客様を里帰りのお手伝いをしてきました。
戦前に住んでいた町、須磨。
記憶に残る須磨は、臨海学校に行った海、海沿いにある松林、今はもうない国鉄の線路、兵隊さんを送りだした神社、そして小学校。
あそこで良く遊んだ。ここの商店街の○○屋のおじちゃんに色々とお世話になったと思い出しておられました。
64年ぶりに訪れる故郷、記憶の再生。そのお客様の故郷は、私たちの地元でもあります。ちょうどその日は、須磨寺のお大師さん。須磨寺前商店街の参道から須磨寺までは露店が並ぶお祭り。久しぶりの外出、大好きな手作りの商品を見ながら、「もうこれ以上運べない‥」とおっしゃるほどに買い物を楽しんでいただけました。
次に、生まれてから戦後まで育った家に行きました。残念な事に、もうその家はなく、違う家が建っていました。じーと眺めるお客様の目にはかすかに涙が溜まっていました。
そして、旗を振って兵隊さんを送り出した神社に行くと、自分より20歳ほど若い、神社を管理している方と出会い、昔話に花が咲きます。
久しぶりの故郷への里帰り。今度は故郷の桜の木を見たいと、来年のオーダーをいただきました。