5月14日・15日、認知症のMさんと小豆島へ行ってきました。
私が初めてMさんにお会いした時の印象は、とても穏やかな方だなというものでした。現在お住まいの施設では小豆島で暮らしておられたときのお話をよくされるそうで、早くお連れしたいという気持ちになりました。
小豆島へはフェリーで向かいます。
姫路港を出て約1時間40分で小豆島・福田港へ到着。ご自宅がある地区へ向かいました。住所とMさんの記憶をもとに地区内をぐるぐる回りましたが、ご自宅の場所はなかなかみつかりません。道でたまたま尋ねた人がご存じで、ようやく場所がわかりました。
甥っ子さん1人が住む生家の庭に、昔は無かった白い蔵様の建物が建ち、記憶とのギャップに少し戸惑われたようでしたが、Mさんは徐々に思い出されたようでした。
「こういう所にお風呂があってね。」「床の下で鶏を飼っていたの」と私たちにお話ししてくださいました。
ホテルに到着し、お風呂をご一緒させていただきました。「いい湯だな~」と鼻歌交じりで、ゆっくりと温まりました。そのあとは、夕食をたくさん召し上がられました。
翌日は、マルキン醤油記念館に行き、醤油の歴史と製造過程を見学しました。
醤油ソフトクリームも食べました。意外な組み合わせ?!でも、とてもおいしかったです。旅の最後の食事は、小豆島名物そうめんで締めました。
旅の途中何度も“小豆島に来ていること”をお伝えしました。認知症の症状のため、その都度驚かれているご様子でしたが、旅の終わりの方になると「そうね」と言ってくださったことがとても嬉しかったです。
また、次の旅もご一緒できるのを楽しみにしています。