左片麻痺のあるお客様。
お客様の会社の社員旅行にヘルパーとして同行させていただき、南紀白浜へ。
紀州の名産、梅酒の工場をご見学。係員さんの説明をじっくり聞かれていました。
ご昼食は、のどかなお天気の中、漁港の近くの海鮮レストランで。
午後は梅干工場で、ご一緒に梅ジュースを手造りしました。お買い物も楽しまれ、おみやげに「はちみつ梅」も購入されました。
白良浜のホテルに着いた頃は、あいにくの曇天でした。せっかくオーシャンビューなのに…。
すると、ホテルの仲居さんが、テルテル坊主を作ってくれました。「明日は晴れますように。」
宴会にもヘルパーとしてお付き添いさせていただきました。
会社の代表取締役であるお客様。会社への愛、社員さん達への感謝が感じられる冒頭でのスピーチに、感動させられてしまいました。
テルテル坊主の効果あり、翌日は晴天。三段壁・千畳敷と観光し、若手の社員さんと記念撮影。
有名な円月島は、車窓からのご観光でした。
このたびのご旅行で、エスコートヘルパーとして、また付き添い看護師として、気をつけた点は、杖歩行・車椅子ご使用のお客様の転倒防止、内服薬や点眼薬の管理、水分補給や室温調整などの健康管理、お食事の介助、そして最も注力したポイントはバスの乗降介助とトイレ介助でした。
ノンステップではなく、乗降リフトもない観光バスでしたので、乗降と離着席が課題でした。が、社員さん方のあたたかいご支援のおかげで、ゆっくりながらも全ての旅程でバス乗降ができました。
残尿感と頻尿のあるお客様は、旅行中のトイレが気掛かりなご様子でした。道中はバリアフリートイレばかりではなかったのですが、トイレのあとに「ありがとう」とのお言葉を頂戴し、旅行ヘルパー冥利に尽きました。私の汗も吹っ飛びました。
添乗員さんとホテルのお計らいで、ホテルの和室にベッドを設置していただき、バリアフリー貸切露天風呂も用意していただきました。一緒に入った温泉、気持ちよかったです。
またご一緒できれば嬉しいです。
エスコートナース 大橋日出男 拝