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12年ぶりの故郷への帰省

78歳、脳出血で倒れて約8年、今は要介護4です。日々リハビリを頑張る中、旅行などの外出は「もうないだろう‥」と半ば諦めていました。

そんなある日、故郷である鹿児島県徳之島から最後の同窓会の案内が届いたのです。耳も聞こえにくくなり、硬い食事もとれない。車いすなしでは移動も困難。「無理だろう…」と頭の中で言いきかせながらも、心の中では「行きたい」「皆に会いたい」。12年ぶりに故郷に帰ってお墓参りもしたいと思っていたようです。

そこでしゃらく旅倶楽部に連絡がありました。安全な体制を構築することでお客様の不安を一つ一つ取り除き、安心して頂く。空港会社への連絡、宿泊先のバリアフリー状況の把握から解決策の提示など。準備から出発まで約2カ月間、お客様は徐々に不安も薄れて、3泊4日の旅へ出発しました。

不安だった飛行機への搭乗も、事前連絡のおかげでスムーズに進み、無事伊丹空港を離陸。

写真:徳之島空港をバックに

乗り継ぎの鹿児島空港からは、同窓会参加のために帰ってきたご友人たちと一緒の便で徳之島へ。ホテルに到着すると、さらに10人近い同級生と申し合わせたように出会う。前夜際から大いに盛り上がりました。

そして翌日、今回の大きな目的の高校の同窓会への参加。みんなもうすぐ80歳なのに、心は高校生。お客様の元にみんなが寄り集まって、ワイワイガヤガヤと話が盛り上がります。

写真:同級生との再開を喜ぶ

翌日は、親戚周りとお墓参り。12年ぶりの出会いに、お互いに涙することも。握手して見つめ合って、言葉にならない言葉で話合う。顔を見られただけでも良かった~、会えただけでも良かったと、お客様がボソっと口にした言葉が印象的でした。

写真:親戚とお墓参り

出発前はこれが最後になるだろうとお話ししていたお客様も、神戸に帰って来た時、「また行こう」と言ってくださいました。

ええ、是非一緒にまた行きましょう。

写真:エスコートヘルパーと記念撮影

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