お元気な頃は、皆様と色々な所に旅行をされていたW様。体調を崩されてからは、歩行もままならなくなり、ベッドと車椅子での生活をされています。
「どこかに行きたい」という母の思いを現実のものにしたい。お母様思いの娘様が「しゃらく」にお問い合わせをくださり、淡路への日帰り旅行となりました。
朝10時前に、しゃらくのキャラバンで、W様のご自宅に伺いました。ふたりの娘様とおば様が、ご準備をして待っていて下さいました。「行きたくない。行かないよ」と久しぶりの外出に戸惑いを隠されないW様。娘様が側に寄り添われ、声をお掛けしながらの出発となりました。
まずは、「あわじ花さじき」にまいりました。ケイトウが咲き乱れ、展望台からは、海や山々のすばらしい景色が望めました。
最高に良いお天気で、日差しがきつかったですが、緑で作られたコアラが、とてもかわいらしかったです。「行きたくない。帰りたい」と言われながらも、色とりどりの花を眺めながら、次第に落ち着いて来られました。
つぎに、海辺の洋食レストランへ向かいました。途中、背中が痛いと言われるので、娘様にご協力いただきながら、体勢を整えていただきました。
山道を下り、洋食レストランにご到着。
嚥下がスムーズでないW様用に、シェフがランチメニューを全てミキサーにかけ、食べやすくしてくださいました。普段なかなか口にできないハンバーグをとても気に入られた様子で、全て召し上がられました。
昼食後、「たこせんべいの里」に行きました。外出にも慣れて来られたのか、「楽しかったね。みんなありがとう」と笑顔で言ってくださいました。
帰りの車の中で、今度は歩いて行けるようにと、車椅子に座ったまま、足を上げ下ろしされ、リハビリをされていました。きっと、またご一緒に、少しでも歩いて旅行にいきましょう。