神戸市にお住まいのN様はお二人とも九州のご出身でしたが、結婚後、ご主人のお仕事の関係で神戸に移り住んでこられました。
ご主人は定年まで会社を勤め上げた矢先にパーキンソン病と診断されました。片マヒと言語に障害が残って以来、外出もする機会も減って行ったそうです。
「あんなに歩くのが好きだった人がこうなるなんて、人生は本当にわからないものね」と笑顔でおっしゃる奥様は、とことんご主人の病気に付きあおうと決心されそれまでのお仕事も辞められたそうです。
そうしてはじまった夫婦2人3脚の生活。
しかし、病気になる前とは勝手も違い、好きなように外出することも難しくはなっていました。そこでしゃらく旅倶楽部をケアマネージャーさんからのご紹介でご利用いただいたのが今年の9月の野球観戦。そして今回は3回目のご利用でした。
「クリスマスの雰囲気ぐらいは味わわせたいんですよね」そう言って奥様は笑顔でおっしゃいました。戦争の傷跡がまだ残る頃、九州から神戸へ出てこられた時のことを振り返り、「まだまだ戦争の跡があったけど、それでも九州から出てきた時の神戸は都会で華やかだった」と思い出深い神戸の街。
今はすっかり変われどもやはり素敵な神戸。その景色をイルミネーションとともに眺めながらお食事をとのことで今回のオーダーになりました。
今回はハーバーランドにあるビルの18階のレストランでのお食事。平日ということもあり席もゆったりと窓際のソファー席でなんとも素敵な夜景でした。
とても楽しいお喋りと美味しいお食事、同行していた私が楽しんでしまうような素敵な時間でした。
その後、ハーバーランドのイルミネーションを散策。
帰りには車からですがちょっとだけルミナリエを見てから帰路に。ご自宅までお送りし、帰りには「楽しかった、またお願いね」とうれしいお言葉。楽しんだのは私の方ですと恐縮しきりで。
また、おでかけの際にはご一緒させていただければと思います。ありがとうございました。