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「行けた」富山への旅行

1日のほとんどの時間を寝て過ごすお客様は、亡き夫のお墓参りに行きたいと強く願っていた。ただ、頼れる身内もいない。旅の実現は難しいとも思っていた。しかしある日、知り合いの弁護士がしゃらく旅倶楽部を紹介。かすかな希望が見えた。

お墓参り。一言で言うと簡単かも知れないけど、その墓地の状況を把握しないといけない。場合によっては道具を使わなくてはいけない。その許可も取らなくてはならない。

しゃらくスタッフが富山まで足を運び、お寺の中にあるお墓を下見。

コンクリートの段差だらけだった。車いすでその通路を通ることは難しい。

でも、せっかくお墓に来たのに仏前の前で手を合わせることができなければ、遠慮はるばる足を運んだ旅が全て台無しになる。

写真:お墓の前でお寺とともに手をあわす

昔仲のよかったご友人に会いたい。それも今回のお客様の願いの一つ。でも、そのご友人の連絡先がわからないといった状況で始まった旅の企画。

二度富山に足を運び、お墓の参拝の仕方をあれこれ検討したり、ご親戚等にお目にかかって協力を仰いだり。

特に、ご友人探しには骨が折れた。真夏の炎天下の中、Tシャツが汗で重くなるのを感じながら、やっとの思いで探し出した。

旅行当日、待ちきれない様子のお客様。介護タクシーで新大阪駅に向かい、サンダーバードで富山へ。久しぶりの長旅に、疲れる事もなく「元気・元気」と口癖のようにおっしゃってくださる。

お墓も問題なくお寺のお勤めも仏前の前で手を合わせることができた。

このたった40分程度のコーディネートも数十時間かかっている。でも、40分以上の価値が十分にあった。

写真:車椅子に乗り、お墓の前で手を合わすお客様

夜は、何十年も前にいつも一緒にいたご友人とそのご家族がかけつけてくださった。

今までにない最高の笑顔。久しぶりの再会、体は動かなくなったけど、心は当時のまま元気だよ、とこぼすお客様。

写真:ご友人やそのご家族と記念撮影

翌日はご実家に帰り、生まれ育った町を歩く。見慣れていたはずの風景も、久しぶりに見ると不思議と新鮮さを感じる。

写真:富山の町をエスコートヘルパーと歩く。外は残念ながらの雨

1泊2日の旅行。いろんな不安があったけど、しっかり計画をしていれば旅行を楽しむことができる。

帰りのタクシーの中で、「次は北海道旅行に行きたい。」とお客様。しゃらく旅倶楽部がしっかりコーディネート致します。

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