「おばちゃん、今年も来れてよかったなぁー!」車いすをおしながら甥っ子さんがしきりに声をかけているのが実に印象的。甥っ子さんと姪っ子さんが企画した日帰りのお墓参りに車いすのお客様をお連れしてきました。
芦屋の施設から丹波篠山のお寺まで片道約1時間30分の行程。同行するのは車いす乗車のM様とM様の妹さんと甥っ子さん、姪っ子さん。日頃は施設からほとんど出ることもないそうで、いきなりの長時間の座位保持も難しいとのことから今回のお出かけのために長時間椅子に座っておく訓練も積んできたというM様。出発から終始賑やかな車で篠山市へ向かいました。
お寺へ到着してまずはお墓参り。ご両親のお墓にこられたことで色々なことを思い出してお話をきかせてくださりながら、M様が涙する一面も。
その後、昔からの馴染みらしいお寺の住職さんと昔の思い出話に花咲かせていらっしゃいました。「来年には本堂へスロープをつけたいんだけどね」と住職もおっしゃる本堂へは上がれず残念でしたが、階段下から日傘をさして無事にお務めもされました。
お食事も普段と違って大勢で食べる食事は楽しめるものなのか、いつもより多く召し上がっておられました。ご家族もこんなに食べてと驚くほどに。
途中、移動と座位保持で疲れたのか、M様が首を真っ直ぐ据えられなくなっていたとき甥っ子さんが「枕買ってくるわ!」と今にも走り出しそうな一面が印象的で、ハプニングながらとても優しいご家族だと思い入りました。また、お出かけの際にはお声かけいただければ嬉しく思います。