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納骨式に参加しよう。

要介護4 脳幹出血・左片麻痺・溝音障害をお持ちのご主人と、その奥様お二人を、妹さんの納骨式にお連れしてきました。

実は今年3月、お客様からお話をいただき、「納骨式のプラン」を作成していましたが、諸事情あって実施できませんでした。そしてその後、約半年もの間ほとんど外出することなく、お客様は毎日同じ場所から同じ空と景色しか見られない日々を過ごしていました。

お客様のご自宅はエレベーターのないビルの4階にあり、昇り降りするだけで3~4人のサポートが必要です。近くのサービスを利用していましたが、一度外出するだけで、かなりの費用がかかっていました。そんな金銭的なバリアもあって、お客様はずっと外に出る機会を失っていました。

長い間「外出が出来ない」と思い込んでいたお客様にとっては、不安と希望が入り混じった複雑なお気持ちだったのかもしれません。長いトンネルの先に見える小さな小さな灯りを目指す。今回はそんな外出でした。

写真:淡路ハイウェイオアシスで記念撮影

徳島から西宮まで、淡路ハイウェイオアシスでのトイレ休憩を挟み約2時間の移動。お客様は休むことなく終始会話を楽しまれていました。そして納骨式、実の妹の遺骨を抱きしめ、長い間手を合わせてあげられなかった複雑な想いを噛みしめておられました。その後、墓前で会話が弾み炎天下の中1時間程ご親族との会話を楽しまれた後、甥子さんの家でお食事をとられました。

写真:お墓の前で話す二人

今回の外出のポイントは、

  1. トイレの手すりの位置
  2. 今後、お客様が気軽に外出できる仕組みを作る事です

1に関しては、念入りな下見の結果、何の問題もなくトイレ利用でき、2に関しては、現地のボランティアさんが今後も快く対応してくださるというお話になりました。

今回の外出は、お客様にとって大きな自信になったようです。
帰る際、「もう一度お墓に行きたい。」「同窓会を企画するから手伝ってほしい。」「広島等にも旅行に行きたい」等、様々なご要望をお伺いできました。

たった1回の旅行。その小さな一歩を踏み出すだけで、世界は広がります。その小さな一歩を大きな一歩にするお手伝いをするのがしゃらく旅倶楽部。
今回も、旅を通して心のリハビリに貢献できたと思います。

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