window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-100740-3');

2020年度アニュアルレポート

本報告書は事業報告書と事業計画書の2部構成としています。2020年4月1日から2021年3月31日(2020年度)の活動を対象としています。

2020年度を振り返って

拝啓 新緑の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大により、事業活動の縮小など余儀なくされました。しゃらく旅倶楽部事業においては、ご高齢であり何らかの疾患のある方がコアな顧客であるため緊急事態宣言が発令されている・されていないに関わらず外出自粛により2019年度比で75%もの売上が減少しました。また、インキュベート事業においてもセミナーやイベントなどリアル開催ができず難しいかじ取りを強いられました。期中、資金繰りや雇用維持など心配されることが多くありましたが、国からの一時金や雇用安定補助金に加え、応援していただけるお客様からのご寄付により何とか乗り越えることができました。本来であれば、ご寄付をいただいた皆様一人一人にお礼を申し上げたい所ではありますが、このようなご時世でもありますので、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当に、ありがとうございました。

この外部環境の急激な変化に、様々な支援により最悪な事態を回避することができましたが、2020年度の決算は大変厳しいのが現状です。この反省を踏まえ、2021年度は再建の1年とし、尽力してまいりたいと考えております。

敬具

代表理事 小倉譲

しゃらく旅倶楽部 オーダーメイド旅行

オーダーメイド旅行写真

神戸在住の少しお歳の離れた姉妹のお客様からのご依頼で、富士山を見に行ってきました。

と言っても天気予報は雨。祈りながら当日を迎えましたが、現地に近づくにつれどんどんお天気は悪くなり…とうとう富士山は一度もその姿を見せてはくれませんでした。

仕方なく、気持ちを切り替えて忍野八海や浅間神社あたりを散策。ちょうどと言っていいのでしょうか、コロナ禍で海外の旅行者もほとんどおらず、国内の旅行者もびっくりするほど少なくて、車椅子のお客様にとってはかえって安全で良かったかもしれません。

お昼は初「ほうとう」を召し上がり、お土産もいっぱい買われて帰路につきました。旅にはいろんな事がつきものですが、やっぱり富士山を一目でも見ていただきたかったです。

2020年10月6日~8日
お客様2名
ドライバー:小倉譲、添乗エスコートヘルパー:宇野ひろみ

しゃらく旅リハ倶楽部

この日はお天気が心配される中、午後からは晴れるという天気予報を信じて、小雨の降る朝に出発しました。昼食は宝塚北サービスエリアのフードコートで、柿の葉寿司やおうどんなどのお好きなものを各自選んでいただくことに。いつもの旅リハのホテルや老舗のランチとは違い、またこんな大衆的なランチも、皆さん楽しまれていたご様子。そして昼食の後は、皆さんの大好きなお買い物タイム。私たちスタッフは運転手や添乗員から荷物持ちに早変わり。程なくして宝塚ダリア園に到着。天気予報通りに青空が広がり、ダリアも生き生きしていて本当にきれいでした。皆さんしばし童心に帰って花摘み。はじける笑顔が見られました。

2020年10月21日、23日

しゃらく旅倶楽部実績

2020年度の旅倶楽部事業部は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、4月~7月は完全に売り上げゼロ、東京オリンピックの延期や海外渡航への制限等もあり、創業以来かつてないほどの大打撃を受けました。7月~12月のGOTOトラベル事業実施により若干盛り返しはしたものの、取扱高は3,433,631円で、前年(25,283,591円)比▲86.4%、売上総利益(粗利)は1,792,330円で、前年(9,008,835円)比▲80.1%という悲惨な結果となりました。

旅リハ倶楽部も同様で、今年度催行件数14本(前年比▲33%)、売上金額707,348円(前年比▲25.3%)と前年度実績を大きく下回りました。しかしながら4月~6月、1月~3月は緊急事態宣言発令等もあって実施件数ゼロとなる中、7月~12月だけでこの売上金額が確保できたことは唯一評価できる点かもしれません。

その他、5月の緊急事態宣言発令中のさなか、固定顧客を中心に寄付のお願いをしたところ、29名のお客様から合計843,000円をご入金いただきました。皆様それぞれに新型コロナウイルスの影響を受け、生活が制限をうける中でこのような援助をいただけたことはスタッフ一同大変ありがたく、また心強く感じました。

体制的には前年に引き続き、宇野さんが主に添乗業務、廣岡さんが主に手配業務を担当、それぞれ対応件数を重ねながら、宇野さんは営業、廣岡さんは介護付き旅行案件対応と業務の幅を広げ、スキルアップすることができました。

旅倶楽部写真

インキュベート事業部

生きがいしごとサポートセンター神戸西

コミュニティビジネスやソーシャルビジネスの創業・運営相談(起業13件、拡充4件)やセミナー(参加者数197名)などを行いました。新型コロナウイルスの影響により当初の計画を変更せざるを得ない事業も多かったのですが、「パラレルワーク・パラレルキャリア」を扱ったセミナーなど、オンラインによる相談やセミナーに比較的早く対応できたことは特筆すべき点です。

NPO法人設立・運営相談窓口神戸西

設立相談(114件)、運営相談(148件)で、相談件数は2019年度に比べて増加しました。NPO法人設立、NPO会計に関する説明会を合計3回開催し、参加者は計65名でした。新型コロナウイルスの影響によって、総会開催に関する相談、社会問題がひとびとの身近になったことによるNPO法人の設立に関する相談、オンラインが一般化したことで遠方からの相談や説明会の参加などが見受けられました。

神戸ソーシャルキャンパス

今年度は、新型コロナウイルス感染症対策による制約が多い中での運営となりました。それでもボランティアマッチング221件、学生プロジェクト活動14件など例年通りの活動量となりました。今年度は振り返りにも時間を割き、約4年間で延べ4,080人が神戸ソーシャルキャンパスを通じて様々な活動に参加したこともわかりました。今後も学生と地域をつなぐ交流拠点やプロジェクト活動など学街活動を広める方法を検討していきます。

神戸ソーシャルブリッジ

神戸ソーシャルブリッジは、3年目の事業となり、今年度も神戸市内のNPO・地域活動団体と社会貢献活動を希望する多様な人材をプロボノプロジェクトでつなぎました。しゃらくは認定NPO法人サービスグラントと共同で事務局を運営し、新型コロナウイルス感染症対策を考慮した運営やコーディネートにも取り組みました。その結果、2020年度は53名の参加者と14のプロジェクト(団体)をマッチングしました。

神戸市協働と参画のプラットホーム

15団体が登録(2018年度より延べ273団体)、イベントや打ち合わせなどの利用は581人でした。神戸SDGsソーシャルシネマを7回開催し、118名が参加しました。協働と参画のプラットホームは、スペースというハードを運営する事業のため、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、登録団体や利用者数が伸び悩み、多くの事業もオンラインのみでの開催という制約を受けました。

2021年度事業計画

基本方針

2020年度から引き続き、今期も新型コロナウイルス感染拡大による厳しい環境下での事業運営を余儀なくされることはほぼ間違いありません。前期においては、2020年4月に発令された緊急事態宣言解除後は穏やかに回復すると予想しておりましたが、見事にその予想は裏切られました。弊法人の顧客特性を考えると、新型コロナウイルスのワクチン接種が全国民の7割から8割が終わり、メディアより新型コロナウイルス感染に関する報道が減少しない限り、通常の事業活動は難しいと考えております。それがいつになるのか、誰にも分からないのが現状です。

そもそも、しゃらく旅倶楽部事業においては、非日常の旅行支援サービスです。この状況下において、お客様が日常生活を営む上で絶対必要ニーズではないことは疑いようもない事実であります。そのため、新型コロナウイルス感染拡大といった外部環境の変化に、事業モデルとして非常に脆弱であることが明白になりました。現状の事業運営を継続すると、Afterコロナにしゃらく旅倶楽部事業が存続しているかどうかを考えると、希望は限りなく薄いと言わざるを得ません。

一方、弊法人は16期運営してきた実績があります。その背景には、様々なステークホルダーからの信頼や認知に加え、様々な事業運営からのノウハウの蓄積があります。事業モデルとしてコロナ禍において脆弱であることは認めざるを得ない状況ではありますが、そのノウハウを武器に持続可能な成長や雇用の維持を図る第17期にしたいと考えております。

そのポイントは4点あると考えています。第一に、我々が得意とする高齢者及び障がい者分野において、第二に、培ってきたノウハウを活用でき、第三に、コロナ禍であるなしに関わらず絶対必要ニーズがあり、第四に、しゃらく旅倶楽部事業とシナジー効果が見込める分野だと考えています。その視点においてマーケットリサーチをした結果、身元保証サービスの展開を考えております。

第17期である2021年度においては、「投資と挑戦」の1年と位置づけ、下記2点を重点的に資源投入していきたいと考えております。

  1. 身元保証サービスを9月1日より営業開始し、早期に単月収支の黒字化を目指す。そのために、
    1. 8月までに弁護士と連携し、契約内容をまとめる。
    2. 生活支援から葬送支援まで連携団体との契約の締結
    3. 投資資金軽減のため、事業再構築補助金や民間助成金の申請
    4. 営業体制の確立
  2. 未整備であった内部課題の解決
    1. 賃金テーブルを作成し、2022年度より適用
    2. 社内マネジメント体制の再構築

第17期は、このピンチをチャンスと捉え、新規事業による多少の赤字を覚悟した上で、2年・3年先を見据えた事業運営を実施していければと考えております。


しゃらく旅倶楽部

今年度の売上総利益目標は2,400,000円とします。新型コロナウイルスの感染状況が悪化する中、年度内に旅行ニーズがコロナ禍以前の水準に回復することは到底見込めないと判断しました。一方で、ワクチン接種が進むという唯一のプラス材料を考慮し、昨年度の約25%アップの数字を目標としました。

事業計画の具体的な内容は以下の通りです。

非対面営業の強化

神戸市内・阪神間地域における地域包括支援センターや居宅介護支援センター、有料老人ホーム等に対し、介護付き旅行の事例紹介や外出時のノウハウを提供する説明会の開催を電話営業で促します。これにより認知度アップ、利用促進につなげるねらいです。

非常勤アドバイザー雇用による営業及び手配業務のスキルアップ

他の旅行会社で何十年のキャリアと実績を持つ方を非常勤アドバイザーとして雇用し、新規事業も含めた営業ノウハウや体制の整備、また旅行手配業務の改善を行います。

新規事業立ち上げに伴うスムーズな体制移行及び業務効率化

事業開始以降、メインスタッフとしてかかわっていた須貝が新規事業に移ります。また、現在メインの添乗員である宇野さんは体力的な理由から今年度限りで退職される予定で、新たな人材雇用が必要となります。大きく状況が変わる中で、今後誰が担当者になってもスムーズに引継ぎが行えるようマニュアルの作成や書類の簡素化・整理を行うと同時に、昨年度から勧めている社内データのクラウド化やキントーンの利用による業務改善をさらに進めます。


インキュベート事業部

「神戸がソーシャルな取り組みで自主的に社会課題を解決し、持続可能なまちになっていること」「国境やセクターを超える人材やSB・NPOを増やすための基盤づくり」の2つをビジョンに掲げています。

2020年度は大きなターニングポイントの年度でした。第1に、2018年度から運営してきた神戸ソーシャルキャンパス(および三宮ソーシャルキッチン)、神戸ソーシャルブリッジ、神戸市協働と参画のプラットホームが、デザイン・クリエイティブセンター神戸に移転することに伴い、これらの事業を2021年度からしゃらくは運営しないことになりました。これらの事業は、これからの10年におけるインキュベート事業部の中核的な事業と位置づけていたため、全般的なビジョン、戦略の再構築を余儀なくされたと言えます。

第2に、2006年度から運営に携わってきた生きがいしごとサポートセンター事業から手を引くことを決めたことにあります。新型コロナウイルスの影響によって生きがいしごとサポートセンター事業そのものが再編されたことに伴う判断です。 社会環境の変化に伴う事業の大幅な見直しにより、事業やスタッフは少なくなったものの、それでも2021年度は5つの事業が残っています。NPO法人設立・運営相談窓口神戸西、協働コーディネート業務、地域課題解決型ソーシャルビジネス推進事業、「高齢者等へのスマホ教室」コンテンツ作成業務、KOBE学生地域貢献スクラムです。まずは、これらの事業を運営しながら、次代のビジョンや戦略を練り直すことが必要です。

お問い合わせ・ご相談

特定非営利活動法人しゃらく
〒654-0055 神戸市須磨区須磨浦通4-4-6 須磨浦ビル207号室
Tel.078-735-0163 [営業時間]月〜金 8:45-17:00

// errorクラスのspan要素を持つ親にerror-pinkクラスを適用 jQuery(function($){ $(function(){ $("p:has('span.error')").addClass("error-pink"); }); });