映画「ジェンダー・マリアージュ」同時上映
2015年、日本に暮らす同性カップルの権利保証が大きく前進しました。しかし欧米諸国など先進的な取り組みを行う国と比べるとまだまだ初めの一歩と言えます。
多様な家族の形が認められる社会をめざして、今取り組むことはなんでしょうか。
映画「ジェンダー・マリアージュ」を通じて、先進国アメリカの同性婚裁判の裏側にある当事者たちの苦難の道程を今一度学び、また自身も当事者であり弁護士としてLGBTの人権や家族の問題に取り組む南和行さんをお招きし、今日の日本における「法律上の結婚」を読み解きながら、日本の同性婚を考える一日にしませんか。
今日はLGBTについてどっぷり学び、理解し、考えるための1日にしましょう!
開催内容
午前の部 10時から12時
ドキュメンタリー映画「ジェンダー・マリアージュ」鑑賞会
2013年/米/日本語字幕/112 分
同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。
この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。
愛とは、家族とは、人権とは……。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。
休憩 12時から12時30分
休憩・交流タイム(軽食あり)
午後の部 12時30分から15時
講演「日本の同性婚を考える」 なんもり法律事務所 南和行氏
今の日本でも、同性カップルが結婚式を挙げて家族や友人から祝福を受けることはできます。一緒に暮らすことも、職場や地域で「家族」として取り扱われることも、夫夫・婦婦として企業からサービスの提供を受けることもできます。これはまさに「社会生活上の結婚」です。
そして「日本で同性婚ができない」ということは、日本では婚姻届を出すという「法律上の結婚」ができないということです。それではそもそも「法律上の結婚」とはどういう効果があるのでしょうか。そしてそれはなぜ戸籍の男女に限定されるのでしょうか。
「法律上の結婚」から生じる様々な効果を読み解きながら、法律で家族の形を決めることの意味を考えてみると、どんな家族の形も否定されない社会、それは一人一人が大切にされる社会なのではないでしょうか。
プロフィール
京都大学農学部、同大学院を経て住宅建材メーカに就職。学生時代に知り合ったパートナーと共に司法試験受験を志し、大阪市立大学法科大学院から司法試験に合格、2009年弁護士登録。
2011年にパートナーと結婚式を挙げ、2013年から同性カップルの弁護士による法律事務所を大阪南森町に開設。一般民事ほか、LGBTの差別や人権の問題、家族の問題を多く取り扱う。著作に「同性婚 私たち弁護士夫夫です」(2015年祥伝社新書)他。
開催要項
日時 | 2016年10月22日土曜日 10時~15時 |
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場所 | plug078 スタジオB 神戸市中央区北野町1-1 B1F |
定員 | 80名(要申込) |
参加費 | 1,500円(軽食つき) |
お申し込み
Webフォームが動かない場合は、次の内容をご記入いただき、kojima@123kobe.comまでメールでお送りください。
- お名前
- 団体名(ご所属があれば)
- 住所
- 電話番号
- ご質問等
主催団体
未だ社会に存在するLGBTへの偏見や差別をなくすために、LGBT当事者の家族や友人などが活動している。家族、支援者、当事者も含めた語り合いの場を定期的に運営しており、神戸、東京、福岡、名古屋で開催している。
共催
NPO法人しゃらく